実生株

パキコルムス・ディスカラー(象の木)の実生記録 2 – 1年3ヶ月目、1株のみ生存

昨年 4 月に播種したパキコルム・ディスカラー(Pachycormus Discolor、和名「象の木」)は発芽率が高く栽培場所に困るほどだ、と書いたのが昨年 7 月のことです。

パキコルムス・ディスカラー(象の木)の実生記録 1 – 3ヶ月目、高い発芽率と生存率

今月で播種から 1 年と 3 ヶ月を迎えますが、残念ながら残ったのは 1 株のみ(!)という結果になりました。

8月のゲリラ豪雨と雹で象の木がほぼ全滅

20 蒔いた種子のうち 18 が発芽し順調に育っていると喜んでいた中、8 月 19 日に都内で発生した突然の雷雨と雹で一箇所にまとめていた象の木の実生株が壊滅状態に。

解析雨量では、東京地方では19日夕方から夜のはじめ頃にかけて1時間に50ミリを超える非常に激しい雨となり、練馬区付近(17時30分までの1時間)や西多摩 郡奥多摩町付近(16時30分までの1時間)、大田区付近(18時30分までの1時間) などでは、1時間に約70ミリの非常に激しい雨となったところもあった。
東京管区気象台

外出中であったため移動することもできず回復不能のダメージを受け、たまたま「トレイに乗り切らなかった」という理由で他に置かれていた一株だけが残りました。

一株のみ残った象の木の実生株、成長中

パキコルムス・ディスカラー(象の木)の実生記録

唯一残った象の木はというと冬場を越し、今年の夏も元気に成長してくれています。高さは地表部分から 28cm ほど、冬場の日照不足で少しひょろっとしているものの夏場になり葉の付きも良くなってきました。

30度越えの気候、直射日光下でも問題なし

象の木 実生 1年3ヶ月

葉は小さく、形状としては奇数羽状複葉です。直射日光に当たる場所に遮光なしで管理していても葉が焼ける事なく成長しています。

今年は 7 月に入り連日 30 度を超える気温ですが、葉が落ちないのを見ると特に高温も問題としないようです。さすがメキシコ原産。ただしさすがに暑すぎるため、風通しには気を使っており風のない日はファンを回すようにしています。

水やりはおおよそ週に 2 回程度、完全に用土の中まで乾いてから与えています。乾燥には相当強いはずなので、もっと期間を空けた方がいい気もしており、このやり方が適切かは自信がありません。複数の株が残っていてくれたら実験もできたのですが・・・

塊根っぽさはあるものの、まだ子象

象の木 実生 1年3ヶ月

表皮は幾重にも重なりができ塊根っぽさが見られるようになってきましたが、根元の膨らみもまだ小さく子象といった感じです。

せっかく残ってくれた 1 株だけに愛着があり、これからも大事に育てていきたいと思います。