- 2017年4月末に蒔いたディッキア・マルニエルラポストレイの 1099 日目までの実生記録です。
- 一番大きく成長したもので直径約 6cm。冬を越すのに葉を落としてしまい、生き残ったのが不思議なくらいの株も。
前回の栽培記録(2019年10月まで)
5月1日(1099日目) – 全体的に生長遅め
2017 年の 4 月末に播種しているので、栽培を開始して丸 3 年が経ちました。ラポストレイを実生されている方の記録も拝見しているのですが、ディッキアの実生は成長が遅いと言われるものの、さすがに 3 年も経ってここまで小さくない・・・
子株は冬場の対策が不可欠
何が問題だったかというと、真っ先に思い当たるのは冬の越し方が悪いということ。夏場は新しい葉をつけてちょっといい感じになるものの、冬場に温室設備がないためせっかくの葉が枯れてしまう。発芽した 8 株のうち、4 株も冬に枯らしています。
今残っている 4 株は冬の室温 5 度以下にも耐えているのですが、寒さに弱って調子を落としてしまい、暖かくなってからの生長が遅れるという悪影響がありました。ラポストレイの実生をするのなら、簡易でも良いので冬場は温室機能が必要だと思います。
ラポストレイらしさが見て取れるように
現在直径 6 cm ほどの、3 つの中では一番の有望株がこちら。去年の秋と比べても成長しており、冬の寒さに弱ることもない様子なので今年は間違いなく大きく成長してくれるでしょう。楽しみ。
上から見ると幅広の葉がラポストレイっぽい!と嬉しくなります。
毎年ギリギリ生き残ってきたいじらしさ
こちらは毎年夏に葉をつけては冬に落とし、もう枯れたと思わせながらも生き残ってくれた一番小さい株。直径 3cm ほどで、3 年も経つとはとても思えないサイズですが、これでもこの時期としては今年は葉が多い方。
今年こそは大きく成長させてあげたいと、かなり気をかけています。
残りの 2 株も遅々とした生長ではあるのですが確実にラポストレイの特徴が出てきており、冬に葉が 1〜2 枚枯れたものの、今年は成長する準備万端だという雰囲気を感じます。
これまでの振り返り
3 年を振り返ると、上手く育ててあげられなかったと感じています。もし冬場に調子を落とすことを繰り返していなければ、実生とはいえここまで成長に時間はかかりません。
都内の一般住宅のベランダで日照時間も限られ、温室設備がなくても十分ディッキアを実生で育てられることが分かったのは収穫でした。あとは高性能な植物育成ライトや簡易の温室など、もう少しの投資があればさらに上手く育てることができるでしょう。
ディッキアは子株から育てるのが一般的ですが、実生だと時間と手間がかかる分、育ってくれたときには一層大きな愛着を感じます。