実生株

パキポディウム・グラキリスの実生記録 11 – 840日目、花芽の形成

  • 2016年4月末に蒔いたパキポディウム・グラキリスの大体 840 日経過時点の実生記録です。
  • 栽培中の 3 株のうち 1 株が花芽を形成しましたが、大きく成長してもらいたいので花を咲かせる前に切除しました。

実生3年目にして花芽を形成

初の花芽を伸ばしたグラキリスの実生株

パキポディウム・グラキリスの実生記録 花芽の形成

7 月の上旬に水をやろうとパキポディウム・グラキリスの実生株にふと目をやると、花芽が伸びていました。

実生株の中でも一番成長著しい株で大きさから考えても意外ではないものの、実生した株に花が咲くとなるとそんなに成長してくれたのか・・・と感慨深いものがあります。

花が咲く前に花芽は切除

花を咲かせてみたいのはやまやまなのですがまだ 3 年目の株ということもあり、成長を優先したいので花芽は切除しました。他に同時期に咲いている株があれば受粉させることも考えたのですが今回は断念(パキポディウムは自家受粉も可能と聞きますが、試すほどのメリットもないので)。

今年はしっかりと成長してもらうことに注力し、花を咲かせ受粉に挑戦するのは来年以降の楽しみに取っておきます。

パキポディウム・ロスラーツムの花

パキポディウム・ロスラーツムの花

こちらは、8 月に開花したパキポディウム・ロスラーツムの花。意外なほどシンプルで可愛い花弁ですよね。グラキリスはロスラーツムの変種なので、グラキリスも同様の黄色い花が咲きます。

パキポディウム・グラキリス 840日目の実生株

今年は 3 年目ということもあり安心していたのですが、初夏に葉が変色したり落ちたりと少し焦りました。今年は暑さに加え雨が多く湿度があるので、通風に特に気を使いつつ水を控えめにしながら様子見。8 月頭頃からはすべての株に新しい葉が生え揃ってきて一安心。

写真を撮っていて思ったのは(珍しく iPhone でなくカメラで西陽の中撮ったので彩度上がりました)昨年 12 月からほぼ樹形が変わっていない・・・ということでちょっと心配しています。

パキポディウム・グラキリスの実生記録 840日目

こちらが花芽の出た一番状態の良い株で、昨年から樹形がどっぷりとしてきておりグラキリスの特徴が出てきています。この夏さらなる成長を見込んでいたのですが、樹形にさほど変化なし。

冬場も葉が多く残りカイガラムシなどの被害も出にくい強い株ですが、花芽を出した影響か珍しく葉が変色し一部落葉。それでも、すぐに新しい葉が成長点から次々と生えてきてくれました。

パキポディウム・グラキリスの実生記録 840日目

この株は下の方に新しい成長点が増えた以外は昨年からあまり変化がありません。高さは十分あるので、もっと横に太ってもらいたいのですが、冬場に多くの葉が落ちまた暖かくなってから葉が出てくるのを繰り返しており、その度に上に伸びている気がします。

パキポディウム・グラキリスの実生記録 840日目

冬場に全ての葉を落としてからなかなか動きがなく気を揉ませてくれたこの株は、7月中頃になってようやく葉が生えてきました。

葉が出ていない状態では葉からの蒸散が起こらないため、気温が上がってからも水やりを週に一度程度に抑え様子を見ていました。動きのない状態で水や栄養を過剰に与えないことは、植物を栽培する上でとても重要だと思います。

パキポディウム・グラキリスの実生記録 840日目

パキポディウムは成長点と枝の先端以外から葉を出すことはありません。一度葉が落ちたならその部位からもう一度葉が生えることはないので、最後の株の場合このように頭頂部からにょろっと。

ここからまた縦長に伸びてしまうことが気がかりではあるものの、ひとまず今年の夏を迎えられて一安心です。