園芸用品

団粒構造が長く持続する「三本線」焼成硬質赤玉土

赤玉土は園芸用土の中で最も汎用性が高く、安価で入手しやすいことから最もよく使われている用土のひとつです。直径 1cm 以上の大粒から 2mm 以下の細粒まで用途に応じて粒度を選ぶことができ、盆栽や観葉植物・多肉植物の栽培、水槽やビオトープの底土など幅広い用途に活用することができます。

何かと便利な赤玉土ですが、難点は経年によって粒が崩れてきて微塵になるため鉢内の環境が変化してしまうこと。特に水はけを重視する場合は短期間での植え替えが必要になるなど、管理が煩雑になってしまいます。

その問題を解消したものが赤玉土を焼き上げることで硬度を高めた硬質赤玉土で、特に評価の高いものが、国内メーカーが生産している「三本線」と呼ばれる硬質赤玉土です。

「三本線」焼成硬質赤玉土とは

「三本線」焼成硬質赤玉土 14L

高温で焼成製造した無菌の硬質赤玉土

一般的な赤玉土は植え替え後に水やりを繰り返すことで徐々に型くずれしてしまい、団粒構造が保てず水はけが悪くなっていきます。微塵となった土が塊になって通気性もなくなり、根腐れを起こしやすくなる弊害も発生します。

三本線の赤玉土は硬度が高められており、環境にもよりますが 2 年は団粒構造が維持されます。250~500℃の間接火力で10分焼き上げているため、無菌状態で種などの混流がないのも魅力です(プランテーションイワモトのホームページより一部引用)。

「超硬質赤玉土」の謳い文句は伊達じゃない

いくら「超硬質」と言っても赤玉土、大した違いはなくすぐに潰れて砂状になると思うかもしれません。しかし開ける前からその辺りの赤玉土とは硬度が桁違いなのは明らか。

「三本線」焼成硬質赤玉土 14L

通常の赤玉土であれば袋の内部に砕けた赤玉が微塵になり溜まっているものですが、14 リットルという重量にもかかわらず袋の下部もこのとおり微塵がありません。

「三本線」焼成硬質赤玉土 14L

裏面もこの通り潰れておらず、ほぼ全てが粒状を保っています。壮観!

硬質赤玉土を使用するメリット

保水性と排水性を両立できる

水持ちがよく、水はけも良い。園芸書などでよく目にする栽培環境ですが、保水性と排水性の両立とは矛盾していると思ったことはありませんか?

ここでいう水持ちとは団粒の内部に水を蓄えることであり、水はけは団粒の保水能力を超えた水分は鉢外に排出されるという意味です。

適度に水を蓄えることで根に十分な水分が行き渡り、不要な水が流れ出ることで鉢内の通気性が確保されるのです。

団粒構造が長持ちする

上記の保水性と排水性の両立に欠かせないのが団粒構造です。日々の水やりなどで団粒構造が失われると微塵となった土が塊となって不要な水分が鉢内に溜まり、通気性が失われて雑菌が増殖する原因になってしまいます。

長くても 2 年以内に植え替えが必要となる理由のひとつが団粒構造を再生するためですが、植え替えは根にダメージを与えることもあります。硬質赤玉土は団粒構造が壊れにくく、植替えの回数を減らし管理の手間を省くことにもなります。

水はけの良い用土を好む植物全般に利用できる

硬質赤玉土は塊根植物や多肉植物など、水はけの良い用土を好む植物全般に適しています。

赤玉土だけでは肥料分が不足するので通常は腐葉土・培養土など肥料を含む用土を配合してあげます。水はけを損ねたくないのであれば、粒状の培養土が排水性を保ちつつ肥料分を補えるのでおすすめです。

亀甲竜 赤玉土

亀甲竜など塊根植物の多くは成長期と休眠期があり、成長期は多くの肥料と潅水が必要になるが休眠期は乾燥させた方が良いという、複雑な管理を求められます。

腐葉土を多く含んだ重い用土を用いると水はけが悪くなり乾燥しにくく、休眠期や休眠明けに根腐れなどの障害が起こりやすくなります。

水はけと水持ちが良い団粒構造が保たれた用土を用いることで、休眠期のある植物の管理もしやすくなります。

こちらはゲラルダンサス・マクロリザス。休眠期のある塊根植物ですが、春からの成長期には水を好むという性質があります。

硬質赤玉土は保水性が劣るとしても、用土の色を見て乾燥したらすぐに水やりをするというオペレーションができるので、植物の性質に合わせた管理が可能となります。

微塵が出にくい

水槽やビオトープの底土として利用することもできます。通常の赤玉土では水に溶けた微塵で水が濁ってしまいますが、軽く水で濯いでから水槽に入れると水が濁らず水質管理も容易になります。

「三本線」は通販でしか入手できない

現在「三本線」焼成硬質赤玉土は、茨城の硬質赤玉土製造メーカーであるプランティーションイワモトからの直販でしか購入することができません。メーカーで店舗への卸販売を一切しておらず、メーカーのホームページ や楽天などの直営ネット店でのみ販売されています。

商品自体は 14 リットルで 1,100 円(税込)とそこまで高額ではないのですが、送料がかかるため 2,000 円近くになってしまうのが残念なところ。14リットルも使い切れないのであれば メーカーのホームページ にて小分けの 5 リットルも販売されています。

合計金額が 6,480 円以上であれば送料無料(中国地方以外の本州のみ)なので、6 袋以上をまとめ買いするか、赤玉土だけでなく鹿沼土、軽石、日向土、培養土や堆肥など多くの取り扱いがあるので必要な園芸用品を一緒に購入しても良いと思います。


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