- 植物を種から育てること
- 種子から発芽したばかりの植物のこと
もともとは種子から発芽したばかりの状態を指して「実生(みしょう)」と呼んでいたものが、種から育てる栽培方法の意味を持つようになりました。古くは「みばえ」とも。
挿し木や接ぎ木、カキ仔により繁殖した個体と区別して使われることが一般的です。
実生苗はすべてDNAが異なる
挿し木・カキ仔と実生の繁殖方法の最大の違いは、前者が親株と同じDNAを持つクローンであるのに対し、実生苗は同じ親株から採取された種子であってもすべて異なるDNAを持つ点です。
実生株は育てるのに時間がかかるのに加え、上記の理由から品質が安定しないというデメリットがあります。
早く安定した個体を生産できるという理由から、流通量の多い植物は優秀な親株からの挿し木やカキ仔による繁殖方法が一般的です。