実生株

パキコルムス・ディスカラー(象の木)の実生記録 1 – 3ヶ月目、高い発芽率と生存率

パキコルム・ディスカラー (Pachycormus Discolor)、和名「象の木」の播種を 2017 年 4 月に行いました。象の木はメキシコのバハ・カリフォルニア半島を原産とする塊根植物で、大きく成長した個体は 6m 以上に達します。ただし、日本の環境では現地のサイズまで大きく育てることは難しいため、盆栽的な楽しみ方をされることが多いようです。

象の木の種を入手

イギリスの会社 World Wonders Gardens からお取り寄せしました。送料を除くと 50 種子で 1,500 円ほどです。

パキコルムス・ディスカラー(象の木)の種

現生地がどこであるか、栽培に適した気温が何度であるのかといった情報も提供してくれます。おおよそ 20 – 25 度の気温が適しており、最低気温は 15 度に保つ必要があるとのこと。

象の木の種子

パキコルムス・ディスカラー(象の木)の種

結実した花被の形そのままの、象の木の種子がこちら。成長した象の木は小さなクリームピンクの花を咲かせるそうです。

種まき用の用土と鉢

挿し芽種まきの土

いつも種を蒔く際に使用している花ごころの「さし芽・種蒔きの土」です。私が種を蒔くときはパキポディウム、ディッキア、多肉などなんでもこれで済ませています。保水性がよく、土が固まらないため植え替えもしやすく重宝しています。

そのまま植えられる鉢

今回は象の木以外にも多くの種を蒔くため、植え替えのときに大きな鉢にそのまま埋めれば良くなるのは楽だと思い、「サカタのタネ ジフィーポット」を初めて使用してみました。

小さなポット等に撒いた場合、植え替え時にポットから取り出す際に根を痛めてしまわないか、という心配や手間が省けるすぐれものです。

象の木の播種

事前準備として、種子を 6 時間ほど水に漬けておきます。発芽を促すためルートンやメネデールを使用することもありますが、今回は薬剤は非使用としました。

挿し芽種まきの土

ジフィーポットに種まき用の用土を入れ、種を埋めます。種が完全に隠れるくらい、ただし深さは 3mm 程度になるよう、軽く土をかぶせています。

2日後に大半の種の芽が出る

象の木は発芽率が良い、という発言をとある SNS で拝見したことがありますが、確かに発芽率は高く今回播種した 20 個のうち 14 個が播種から 2 日以内に発芽し、5 日までに 18 個が発芽という結果でした。

パキコルムス・ディスカラー(象の木)の発芽

播種翌日に発芽した象の木

播種から5日後

芽が出てから伸びるのも早く、どれもひょろりとした双葉が高く伸びていきます。ここまでを見る限りでは、雑草並みの生命力を感じます。

パキコルムス・ディスカラー(象の木)の発芽

根の成長も旺盛

パキコルムス・ディスカラー(象の木)の発芽

根が張るスピードもなかなかのもので、ジフィーポットの下から出てきてさらに伸びる場所を探しているようです。

播種から90日後

直射日光にも乾燥にも強い

発芽率の高さとその生命力に安心し、芽が伸びてから野外に置きっぱなしで管理しています。陽の強く照る日は完全にポットが乾燥したりしますが、それでも枯れることはありません。

7 月上旬に日中の直射日光を浴びても苗が弱ることなく、葉を茂らせすくすくと成長してくれています。これだけ実生株を育てやすい種類も珍しいのでは、と感じるほど。

パキコルムス・ディスカラー(象の木)の実生記録

少し根本が膨らみ始め、木質化している苗たち。

パキコルムス・ディスカラー(象の木)の実生記録

18 苗すべてがこのまま育つと流石に困るので、生育状態によって選抜する必要があるかもと贅沢な悩みができそうです。