- 4月末にパキポディウム・グラキリスの種子を蒔いてから 250 日が経過しました。今回で 7 回目となる自宅栽培の記録です。
- 日中も部屋に取り込むようになりました。葉が落ちて冬場は休眠するかと思いましたが、12月も西日を受けて成長しています。
12月30日(250日目) – 室内で西日を浴びて成長中
11月以降は日中の気温が 15 度を下回るようになり、葉が黄色く落ちるようになったので完全に室内に取り込むようになりました。もう来年まで成長は見込めないかなと思い、一時は水やりも週 1 回に減らしました。
ところが陽が低くなり室内奥まで日光が差し込むため、日照時間も減らず温度も 25 度程度まで上がる気密性の高い室内で落ちた葉が再生、気づけば夏場に劣らない成長を見せるようになりました。
12月末でもジリジリと強い西日を受け葉を茂らせるパキポディウムたち(グラキリスの実生株のほかにロスラーツム2年目、カクチペス1年目)。
100日前との比較
100 日前(上画像)と比べ大分太ってきましたね!パキポディウムは低く、丸く育てるのが良いとされていますので右端などは業者では早々に間引き対象ですが、そこは個人の趣味なのでむしろどんな姿になるんだろう?と楽しみに育てていきます。
右から二番目の急激な変化などは予想していなかったので中々面白いです。しかしなぜ根本から太ってくれないのでしょう・・・
今年蒔いて発芽した 6 個体のうち、唯一成長点が 5 つほど出ている子。かなり枝が伸び横への広がりが出てきました。葉も気持ち悪いほどびっしり生えているのでこのまま好き勝手に育ってほしいです。
パキポディウム実生苗の冬場の育て方についての所感
やっぱり自宅栽培は難しい
パキポディウムが成長を続けるには最低でも日中の気温 20 度、最低気温も 10 度を下回らない環境が必要で、縦に徒長させないためには長い日照時間と通風が欠かせません。
冬場にパキポディウムの生育に十分な気温と日照を確保するには、本州以北の一般住宅では困難だと言えます(当たり前ですよね、熱帯マダガスカルの植物ですから!)。
そこで理想は温室を用意する、無理なら室内で気温だけは確保し徒長を受け入れる(植物育成ライトで補助)、それも難しければ一旦休眠させるという選択になってきます。
休眠させるべきか
ですが休眠させる場合も水やりをいつまでやるのかの見極めが難しく、やり過ぎれば根腐れを起こし、不足すれば痩せて萎んだ姿となり来年以降にもダメージが残ります。
よく落葉したら水やりを徐々に止める、と聞きますがこの「徐々に」が勘所で、下手をすれば枯れてしまう、難しい判断が必要になってきます。様子を見ながらうまく寝かしつけて来年も弱らせずに起こす、というのは簡単なことではありません。まして本来は休眠を必要としない環境で育つ植物であり、実生 1 年目となれば尚更です。
結論として、なんとか「休眠させないこと」を優先するべきではないかと。幸いにも住居の気密性と南西の陽を取り込める環境のお陰で休眠せずに成長してくれていますが、当初休眠させるつもりで断水気味にしたところすぐに幹が痩せ萎み始めたので、これは枯らしてしまうと感じました。
もし日照不足による徒長がますます際立ったとしても、特別な設備のない自宅でパキポディウム栽培を楽しむ上ではあまり気にせず、純粋に成長を楽しんでいけば良いように思います。