家庭菜園 栽培記録

簡単に試せるプチ家庭菜園、リボーンベジタブル(再生野菜)〜小松菜の花が咲くまで

料理で使用した野菜の切れ端を水につけて、葉などの部分を再生させ収穫する「リボベジ(リボーンベジタブル、再生野菜)」。その手軽さもあって近年ちょっとしたブームになっています。

前回の大根に続いて、今回は小松菜のリボベジを試してみました。

小松菜のリボベジ(再生野菜)手順

リボベジ 小松菜

根から3〜5cm程度を残しカットする

根の部分から 3cm くらい上のところでカットします。特別再生することは意識せず、普段料理している時と同じ感覚で構いません。

カットした根の部分を容器に入れる

根っこの部分を容器に立てて入れ、根元が少し浸るように清潔な水を入れます。水を入れすぎると呼吸ができなくなり成長に支障が出ます。根の部分 1cm 程度が浸っていれば十分です。

葉が出るまで毎日水を交換する

葉が出るまで、毎日水を交換し清潔な状態を保ってください。水の交換を怠ると菌が繁殖し腐ってしまいます。葉の生える前の状態であれば、保管場所は台所など日に当たらない場所で問題ありません。葉が出てからは明るい日陰に置き、光合成をさせると良いでしょう。

小松菜のリボベジ(再生野菜)記録

今回小松菜のリボベジを開始したのは 1 月上旬、室温 15〜25 度程度の日中も陽の入らないキッチンにて行いました。

小松菜のリボベジ開始3日目 – 葉が生える

再生野菜 小松菜

思ったよりも早く 3 日目で中心部から新葉が伸びてきました。予想していたこととはいえ、水だけで再生できる植物の生命力に感嘆します。

なお、食用にするのであればくれぐれも水は清潔な状態に保ってください。菌がすぐに繁殖するため必ず毎日交換する必要があります。

小松菜のリボベジ開始10日目 – 根が生える

再生野菜 小松菜 発根

10 日目。ちょろっと根が生えてきました。葉よりも水吸収のための根を優先して伸ばすだろうと思っていましたが、根元に水を吸い上げる機能がそのまま残っているためでしょう、予想していたより遅い発根です。

再生野菜 小松菜 ボタニーク

葉は広がりを見せ、小松菜らしくなってきました。大根の葉の再生の時もそうでしたが、中央の葉が広がっていき周りの古い茎はぽろぽろと倒れてきます。

小松菜のリボベジ開始16日目 – 葉の成長が楽しみに、観葉植物のよう

再生野菜 小松菜 ボタニーク

陽の入らないキッチンですが 16 日目も順調に葉が成長しています。日光を求めているからか、青々とした葉がすこし開きすぎな気も。

このくらい葉が大きくなると観葉植物的な楽しみ方もできるようになってきます。この頃から食べるのをやめてこのまま育ててみよう、という気になってきました。ちなみに右は少し遅れて始めたちんげん菜です。

再生野菜 小松菜

根もさらに伸びてきました。このくらいで土に植えることもできそうです。

小松菜のリボベジ開始20日目 – 食べられそうなくらいに成長

20 日が過ぎ、これくらいで食べてしまって良いのではないかな、というくらいの大きさに。今回は日光に当てていないのですが、窓際などで育てていればもっと大きく育ったと思います。

リボーンベジタブル 小松菜

収穫を目的に栽培するのであれば、毎日水を変える手間を考えると 2〜3 週間での収穫が現実的なところではないかと感じます。それ以上長くなると面倒でちょっと続く気がしません。

今回は2 束での栽培でしたが、同時にもっと多種・大量の野菜を再生すれば食費を若干浮かすくらいの収穫が見込めると思いました。なにより育つ様子を楽しみながらできるというのが最大のメリットと言えます。

小松菜のリボベジ開始28日目 – 土栽培に移行

一月近く小松菜のリボベジを続けてみましたが、20 日目くらいから成長が鈍ってきました。これ以上大きく育てるには適度な栄養と日照が必要になるように思い、土栽培に移行してみました。

リボーンベジタブル 小松菜

置き場所もキッチンから明るい窓際に移動し、日中帯は日照を得られるように。ここからは食用とは全く別物ですがどこまで成長するのか試してみます。

小松菜のリボベジ開始約2ヶ月目 – 小松菜の菜の花

リボーンベジタブル 小松菜の花が咲くまで

土に植え替えてから一ヶ月、葉が思ったより成長してくれずひょろひょろではあるものの、小松菜が開花しました!

リボーンベジタブル 小松菜の花が咲くまで

意図していたわけではないのですが、丁度春を迎えたため咲いてくれた小松菜の花。小松菜の花が「菜の花」?と思う方もいるかもしれませんが、アブラナ科アブラナ属の花を「菜の花」と総称します。

一般的なスーパーで花や蕾がついた状態の小松菜を見ることはまずありませんが、蕾の部分は普通に食べることができます(今回食用にする気がなかったので、栽培環境的に試していませんが・・・)。

時期が合えば小松菜のリボベジで菜の花までいただくことができると分かりました。育てやすく葉が綺麗な小松菜のリボベジ、是非お試しください!