実生株 栽培記録

パキポディウム・グラキリスの実生記録 6 – 2016年9月

  • 4月末に蒔いたパキポディウム・グラキリスの実生記録の 6 回目、9〜10 月の様子です。
  • 栽培環境は都内マンションの南向きベランダです。温室はなく、昼は野外、夜は室内に取り込んでいます。

18年ぶりに日照時間が100時間を下回った9月

東京の2016年9月気温グラフ

50年ぶりに台風が4つ上陸した8月」に続いて、9 月の東京は日照に恵まれない気候でした。特に 18〜24日は一日も晴れの日がなく、気象庁のアメダスで観測した日照時間によれば、9 月は 1998 年以来 18 年ぶりに 100 時間に届かなかったそうです。

もう少し日照が多ければ・・と思わざるを得ないのですが、天気ばかりはどうにもなりません。少しでも長く日照を得ようと太陽の位置に応じて置き場を変えるなどかなり試行錯誤した夏でした。

9月20日(149日目) – 日照不足のためビオルックス導入

パキポディウム・グラキリスの実生記録 2016年9月

10 月の半ばからあまりに陽が出ず、気温も下がり始めたため、少しでも日照を補おうとNEC ビオルックス HG × 2 本を野外のラックに取り付けました。

焼け付くような夏の直射日光下で一気に成長したグラキリスには、この程度の照明では効果がないなあと思いつつも、他の多肉植物のこともあるので朝から晩まで約 10 時間点けっぱなしにしました。どれほどの効果があったか分かりませんが、無いよりマシと思いたいです。

夜間は室内に取り込み

また、この頃から最低気温が 20 度を下回り始めたので、ビカクシダや他の塊根植物とともに、夜間は室内に取り込むようにしました。

10月5日(164日目) – 葉が落ち始める

パキポディウム・グラキリスの実生記録 2016年10月

10 月に入り、一部の葉が黄色くなり落葉しました。個体差があり、全く落葉しない苗もあるのですが、右端のか細い苗は下から葉が落ち続けただの棒になりつつあります。弱い苗ほど寒さにも弱いようで心配です。

パキポディウム・グラキリスの実生記録 2016年10月

一つだけ奇妙な葉の生え方をしている苗は相変わらず変です。先月の推測通り、だんだん葉の重なって生えている部分が隆起し枝のように伸びてきました。このまま行けば 3 つくらいに分岐してくれそうで楽しみです。

パキポディウム・グラキリスの実生記録 2016年10月

こちらはカクタス長田産のロスラーツム 2 年目の実生苗と、成長の良い方の 2 苗を並べたところです。カクチペスも落葉してパイナップルヘッドのようになっています。

今年はおおよそこれで成長が止まってしまうでしょうが、来年はこのくらいに成長してくれることを願って。

水やりは当面継続

当面は少し乾燥気味の状態を保ち、週 2 回程度で水やりを継続し、葉がほぼ落ちてきたら水やりを一旦停止します。気温が日中も 15 度を下回ってきたら終日室内で管理し、幹が萎まない・根が枯れない程度に、控えめに水を与えようと思います。