- 4月末に蒔いたパキポディウム・グラキリスの実生記録の 4 回目です。今回は7月末まで、種蒔きから約100日を迎えたグラキリスの栽培状況になります。
- 栽培環境は都内マンションの南向きベランダで、7月の日照時間は11時半から日没までです。高層階のため通風は良好で、ベランダが高温になりすぎることはありません。
関東甲信越は遅い梅雨明け
7 月の東京は最高気温 30 度を超えた日が 14 日もあり夏到来といった感じですが、関東甲信越の梅雨明けは 7 月 28 日と例年より 1 週間、去年と比べると 18 日も遅く、気象庁で「晴れ」とされた日はわずか 3 日だけ。気温の割に日照時間は少ない日が続きました。
パキポディウム・グラキリスが自生するマダカスカル・イサロ地方は年間を通して平均最高気温が 30 度を超えますが、気温だけは現地を超える東京の夏です。あとは日照をどれだけ確保できるかと思い臨んだ 7 月としては、少々残念な思いがします。
今月の水やり
今月は朝に水やりをしても夜まで乾かないという日が多かったため、基本的に 1 日に 1 回、霧吹きで全体と土を十分に湿らせていました。梅雨明け以降は夕方になると表土が乾いていたので追加で水を与えています。
今月の置き場所
遮光なしの直射日光下です。昼近くまで日が差さない場所のため午前の柔らかい陽を受けることができず、いきなり強めの日差しを受けることになりますが一切問題ありませんでした。
ひと月遅れで 5 月に蒔いたパキポディウム・カクチペスも同じ条件下でしたが問題ありません。隣でトマトの苗や 2 年目のアボカドの木がぐったりする中、平然としているので本当に暑さには強い種なのだと思います。
肥料
種まき後から一切与えていません。
7月10日(77日目) – 葉が細長く伸び棘が生える
栽培中の 6 個のうち最もグラキリスっぽくなってきた子です。細く伸びた葉が、グラキリスの枝の先らしくなり、わずかですが小さな棘も生えてきました。
心なしか幹も少し太くなってきたように見え、順調に成長していることが伺えます。葉が増えたことでこのまま一気に成長するか?と期待したのですが、梅雨が続き日照が少ない日々で成長のペースが変わることはありませんでした。
7月31日(98日目) – パキポっぽい特徴が顕著に
播種から 100 日を目前にしてパキポディウムっぽい小さな棘と、放射状に伸びる細い葉が目立ってきました。新葉が次々に芽吹き、幹が色濃く硬質化してきているのを見ると成長を実感します。
相変わらず幹がひょろっと伸びているのはご愛嬌で、今から樹形を気にすることもないかと・・・。ですが夏以降の育成や、来年も他種の実生をしたいことを考えると日照不足を補うためのもっと強力な育成ライトが必要なんじゃないかと考えています。
全長は 3〜5cm 個体差あり
最も背の高いものは約 5cm (葉を含まない幹の部分)、最も小さいものは約 3cm で、新葉の数や幹の太さにも個体差があり成長にばらつきが見えます。ただし特別弱っているわけでもなさそうなので、すべて同じ扱いをしていました。
梅雨明け後の直射日光も大丈夫
7 月中旬に、種蒔きセットの容器から個別のスリットプラ鉢に移しました。移動しやすく、日照の良い場所にまとめて置けるようにするためです。根を温めるため容器は当然黒で。
梅雨明け後はきつめの直射日光下に置いていましたが弱った様子もなく、より幹がしっかりしてきました。ここまで発芽した 6 個すべてが枯れることなく成長を続けていることに満足しています。