- 4月末に蒔いたパキポディウム・グラキリスの実生記録の 5 回目です。4ヶ月が経ち、発芽した 6 株すべてが無事?成長していますが、見るたびに何故こんなに細いのかを考えてしまいます。
- 栽培環境は都内マンションの南向きベランダで、8月の日照時間は11時から日没までです。高層階のため強風に晒されることが多かったです。
50年ぶりに台風が4つ上陸した8月
8 月は 1962 年以来となる、4 つの台風が上陸した月でした。ベランダーの皆様は天気予報を見ては鉢を運び入れたり出したり大忙しだったのではないでしょうか。
上旬は晴天が続き、上への成長が止まり幹が太くなっていくグラキリスを見てこれはいける、と思っていたのが中旬以降は曇天と大雨が続き、成長も途端にスローダウンしたのでした。つくづく日照なんだな、と感じ台風を恨めしく思いました。
振り返ると最高気温が 30 度を超えた日は 25 日もありましたが、日照が少なく蒸し暑い日が多かったです。湿度を好むビカクシダやティランジアがやたらと成長してくれたのが救いです。
気温は平年以上も日照が少ない
こちらは気象庁が公表している日照時間の抜粋です。台風の影響もあって 8 月の東京の日照時間は平均5時間弱、特に 26〜30日は 1 日あたり 3 時間も日照がないという有様でした。沖縄と比較してみると「前20日間合計」は半分以下です。
ここまで日照時間を気にかけたことがなかったのですが、暑い暑いと思って過ごしてきた東京の 7、8 月でも日照時間は平均 1 日 5 時間以下なのですね。夏は外に出れば必ず太陽に照らされていた気がするので意外でした。
8月27日(125日目) – 葉が大きく広がり育ち方に個体差が出る
さて、長い細いと嘆くのがお決まりになってきたグラキリスの実生記録ですが、8 月を終えてもやはり細めです。しかし脱落者もなく、発芽した株すべてがそれなりに成長しているのを見るのは楽しいものです。
グラキリスが小さいうちは大体左のような葉をしているのが普通ですが、だんだんと個体差も目立ってきました。右の株は双葉の上からさらに葉が生えて隆起してきており、このまま分岐して伸びていくかもしれません。
全体的にちょっと変わった葉の生え方をしていて、葉の上にさらに 4、5 枚の葉を付けないと気が済まないようです。このような葉を付けるのは 6 株のうちこの子だけです。
気温34度の直射日光で大きく成長
上旬に 34 度前後の晴天が続き、直射日光下で急激に葉が広がり幹が太くなったのでさすがはグラキリス、本領発揮だと心躍ったのですがその後日照時間が減少してしまったのはやはり残念です。
38 度の猛暑日は遮光
ここまでグラキリスを実生してみて、過酷なんじゃないかと心配するほどの高温・真夏の日差しをものともしない性質を幼苗の頃から備えていることがよく分かりました。ただ、9 日に 38 度を越す猛暑日があったのですがその日は遮光しました。
耐えられた気もするのですが、あえてそこを冒険する必要もないと、安全策をとって 30% ほどの遮光をしてやり過ごしました。
水やりは2〜3日に1度
先月の中頃から、一度完全に土が乾燥してから水やりをするようにしています。あげるタイミングは夕方または朝で、上から霧吹きで与えることもありますが大体は腰水形式で与えることが多いです。
9月に向けて
気温が下がり始める 9 月に入ります。もう急激な成長は望めないかもしれませんが、植物育成ライトなどで補助しながら、安心して冬を越せる体力を付けてあげたいと思います。