ブックレビュー『BRUTUS No. 872 BIZARRE PLANTS HANDBOOK 3 新・珍奇植物 遥かなる自生地へ。』

先月 15 日に発売された雑誌『BRUTUS』による珍奇植物特集の第 3 弾、「BIZARRE PLANTS HANDBOOK 3 新・珍奇植物 遥かなる自生地へ」を読むことができました。

『BRUTUS』の珍奇植物特集としては、2015年9月の「BIZARRE PLANTS HANDBOOK 珍奇植物。いま一番、モードな園芸。」、2016年4月のBIZARRE PLANTS HANDBOOK 2 まだまだ珍奇植物。モードな園芸 2016 開幕編。」に続く約 2 年ぶりの新刊です。

ついに自生地にフォーカス、あるべき姿がそこに

BRUTUS No. 872 BIZARRE PLANTS HANDBOOK 3 新・珍奇植物

3 回目の珍奇植物(ビザール・プランツ)特集では、ついに彼らの自生地にフォーカス。表紙はブラジルで撮影したという原種のシンコラエア・バールマルクシー(Sincoraea burle-marxii)。

正直「珍奇植物図鑑」や洒落た鉢と組み合わせて部屋に飾るコレクターなどにはあまり興味はなく、人生の大半をかけてティランジアを研究しているとか、自宅に巨大な温室を作ったとか、ジャポニカの表紙を撮影するために僻地まで赴くなど異常な熱意を植物に向けている人物の記事を興味深く読んでいました。

毎日朝晩植物を見つめていて思うのは、もっと珍しいものを育てたい・集めたいというよりも「本来はどんな姿で自生しているのだろう?少しでも近い姿にするにはどうすべきなのだろう」ということです。

ただ風変わりな植物を紹介するという内容が続いては 3 冊も買う気にはなりませんが、そこはさすが『BRUTUS』やってくれます。日本からサンパウロまで約 30 時間、さらに飛行機を 3 回乗り継ぐいう遠路を厭わずブラジルのシャパーダ・ディアマンティーナ国立公園まで直接取材に。

なかなか見ることのできない自生地の写真を見られるうえ、同行した SPECIES NURSERY の藤川さんのコメントも面白く、読み応え充分の内容となっています。『BRUTUS』のこのシリーズでは、今回が一番面白く読むことができました。

いつかは自生地をめぐる旅に出たいひとに

BRUTUS No. 872 BIZARRE PLANTS HANDBOOK 3 新・珍奇植物

画像は食べることのできるレアな植物を世界中で探しているという男性が、砂漠に自生する植物を採取している様です。

余談ですが私はこれを見て羨ましくて堪りませんでした。特に採取して売るなどという欲はないので、自生している姿を間近で見て環境を理解したい。そんな欲望を掻き立てられる 1 冊でした。

BRUTUS(ブルータス) 2018年7/1号No.872[新・珍奇植物 遥かなる自生地へ。]
出版社:マガジンハウス
発売日:2018年6月15日
定価:680円