グリーンネックレスの基本情報
グリーンネックレス(緑の鈴)はアフリカ南西部のナミビアなどが原産の、コロコロとした球体の葉を特徴とする多肉植物です。本来は匍匐性で地面を這うように伸びますが、吊り下げて育てる場合は地面へ根を張ろうとする性質から下へ下へと蔓を伸ばします。
原産地は極度の乾燥地帯であり、環境への適応として葉に水分を溜め込むよう進化した結果、球体の葉を持つに至ったと考えられています。球体は体積あたりの表面積が最も小さくなる、蒸散を抑えて保水するのに最も適した形状です。グリーンネックレスと同じキオン属には、このような球体の葉を持つ種がいくつか存在します。
表面積を減らすことは光合成で得られるエネルギーも減少しますが、その補填として葉にある半透明の帯状の縦筋が窓の役割をしており、効率よく日光を取り込むことができます。
園芸店では班入りの品種なども販売されており、インテリア性も高い人気の多肉植物です。
グリーンネックレスの写真
グリーンネックレスの育て方
日当たりを好み多湿を嫌うため、窓際など風通しの良い場所で管理します。真夏の強すぎる直射日光は葉焼けを起こすので 30%〜 程度の遮光が必要です。
耐寒性もあり 0 度近くまで耐えられますが、成長が鈍くなるので冬期は室内に取り込んであげましょう。ただし日照不足が続くと株が衰弱するので、なるべく日中は日光の当たる場所で管理するのが望ましいです。
用土
サボテン用土など水はけの良い土を使用します。水持ちの良すぎる用土では根腐れを起こしやすくなります。
水やり
根腐れしやすいため水のやり過ぎは厳禁です。春〜秋にかけては 2 週間に 1 度、冬は 1 月に 1 度の水やりで十分です。
高湿度の状態が続くと枯れてしまうことがあるので、完全に用土が乾いていることを確認してから 1 週間程度空けるようにします(気温の低い時期はより長い期間)。
水が不足すると、球体の葉がしぼみシワができることがありますが、水を与えればまた元の状態に戻ります。とはいえあまり長い期間放置するとそのまま枯れてしまうので、週に 2、3 度は状態をチェックしてあげましょう。
肥料
成長期の春〜秋頃に緩効性の固形肥料を与えます。肥料の与え過ぎには注意してくだい。
グリーンネックレスを育てるときに注意したい病気と害虫
害虫
カイガラムシ、アブラムシが発生することがあります。いずれも風通しの悪い環境で発生しやすくなります。浸透移行性の薬剤(オルトラン、ベニカなど)を撒いておくと予防になります。
グリーンネックレスの植え替え方法と時期
グリーンネックレスは日本の気候では春秋型に分類され、極端な高温・低温環境では生育が鈍くなるので真夏と冬期を避けて植え替えを行います。
グリーンネックレスの花言葉
グリーンネックレスは葉のつけ根から 4〜5cm ほどの花茎を伸ばし、小さな白い花を咲かせます。一般に花期は秋から冬にかけてですが、春に花をつけることもあります。
花言葉は「健やかな成長」「青春の思い出」「豊富」です。
グリーンネックレスの仲間
ルビーネックレス(Othonna capensis)

Flickr / FarOutFlora
赤紫に紅葉する葉が連なる様子からルビーネックレスと名付けられました。別名は「紫月」。
厳密に言うとグリーンネックレスはキオン属(セネキオ属)であるのに対し、ルビーネックレスはオトンナ属なのですが園芸上は近しい品種として扱われています。
エンジェルティアーズ
「天使の涙」という気恥ずかしくなる名前の通り、ティアドロップ型の葉が特徴です。
かつて アーモンドネックレス(大弦月城、Senecio herreanus)と呼ばれていた品種と似ていますが、はっきりとした違いは分かりません。品種というより生産者が名付けた商品名と理解すべきで、班入りなども出回っているようです。
グリーンネックレスを楽天で購入する
オンラインショップで販売されているグリーンネックレスの商品ページです。※外部サイトに移動します
詳細情報
和名 | ミドリノスズ(緑の鈴) |
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分類 | |
学名 | Senecio rowleyanus Jacobsen |
販売時期 | 通年 |
生育期間 | 春秋型 |
特徴 |