ヒイラギの基本情報
ヒイラギはモクセイ科モクセイ属に分類される常緑小高木で、葉は肉厚で光沢があり鋭い鋸歯が特徴です。葉の棘は食害を防ぐためのものと考えられ、木の上部など食害の危険のない部分には棘のない葉が生えます。
葉に触れると「ひひらく(古語、ひりひり痛む)」ことから転じて「ひいらぎ」と呼ばれるようになったとされます。古くからその鋭いトゲが邪気を払うとされ、庭木や生け垣に用いられてきました。2 月の節分では柊の枝葉を戸口に立て鬼を追い払う風習があります。
花期は 11〜12 月で、葉の付け根部分に芳香のある白い小さな花を咲かせます。花後には 1.5cm くらいの楕円形の実を付け、翌年の初夏頃に黒紫色に熟します。
「ヒイラギナンテン」などヒイラギに似た形状の葉を持つ植物にヒイラギの名をつけることがありますが、見た目が似ていることからその和名が付けられているだけであり「ヒイラギナンテン」とヒイラギに生物分類上は全く別の種です。
ヒイラギの写真
ヒメヒイラギ(アマミヒイラギモチ)(くろがねや 成城店)
ヒイラギの品種
五色ヒイラギ

五色ヒイラギ
白やクリーム色、黄色の細かい斑(砂子斑)が入るヒイラギの園芸品種。普通種よりも生長が遅いとされます。
葉ごとに班の入り方が異なり、また春と秋の新芽は赤く色づくなど季節によっても葉の色味が変化します。
斑入りヒイラギ
特に品種名があるわけではないようですが、斑入りの品種が多く流通しています。葉に白が入ると刺々しいイメージが弱まり、涼しげに感じます。
ヒイラギに似ている植物
ヒイラギナンテン(柊南天)

ヒイラギナンテン 柊南天
メギ科のヒイラギナンテンはナンテンのように枝葉が垂れ、葉にはヒイラギのような鋭い鋸歯があります。2〜4 月頃に黄色い花を咲かせ、初夏から秋にかけて黒紫色の実を付けます。
冬に赤い実をつけるセイヨウヒイラギ(クリスマスホーリー)
クリスマスシーズンに赤い実をつけるのはモチノキ科のセイヨウヒイラギで、クリスマスホーリーとも呼ばれます。
ヒイラギと似ていますが、花期と実の熟す時期・色で区別することができます。ヒイラギは冬に咲いて実は春〜初夏に黒紫色になり、セイヨウヒイラギは初夏に咲いて冬に赤くなります。
また、花と実のない季節でも葉の付き方の違いで区別することができます。セイヨウヒイラギは葉が互い違いであるのに対し、ヒイラギは葉が対生に向かい合って付きます。
アマミヒイラギモチ(奄美柊黐、流通名ヒメヒイラギ)

ヒメヒイラギ(アマミヒイラギモチ)
アマミヒイラギモチは奄美大島の固有種でモチノキ科に属します。葉が小ぶりで密集しており、寄植えとしても人気がありますが、水切れを嫌い冬場の他の植物とは一緒に育てにくい面もあるようです。流通名はヒメヒイラギ(姫柊)。
なお自生地の奄美大島では園芸用に乱獲され、現在では絶滅危惧種に指定されています。
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ヒイラギモクセイ 1.7m 露地 苗木
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