コスモスの基本情報
コスモスはメキシコ原産の一年草で、スペインのマドリード王立植物園にてコスモスと命名されました。日本に伝えられたのは明治初頭と言われていますが、大正時代には秋の季語として俳句で詠われるようになるほど急速に日本に普及、定着しました。
在来種のコスモスは白、ピンク、赤の 3 色のみですが、現在では品種改良により黄色やオレンジ色、複色など様々な色を楽しむことが出来ます。性質はいたって丈夫で、コスモスの原産国であるメキシコのように、日当たりと風通しがよい場所であれば栄養分が少ない土地でも育てられます。
園芸でコスモスといえば、コスモス・ビピンナツス(Cosmos bipinnatus)とその園芸品種を指します。ピピンナツスは昼の長さが短くなると花芽をつける短日植物なので、かつては夏に種を蒔いて秋に花を楽しむものでしたが、近年は日の長さに影響されずに開花する早生品種が主流となっています。
コスモスの写真
コスモス ラブソング(Tammy Flower タミ...)
コスモスの育て方
鉢植え、地植えの場合も風通しが良く日当たりの良い場所に置きます。遅い時期に種を蒔いたものは、霜が降りるようになったら夜間は室内に取り込むと長く花が咲き続けます。
秋にならないと開花しない晩生品種の種を早い時期に蒔くと、開花する秋までに草丈が高くなりすぎるので 8 月以降に蒔くようにします。早生品種も蒔く時期が遅ければ遅いほど、低い草丈で楽しめます。
用土
あまり土質は選びませんが、水はけのよい土(赤玉土中粒5、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2)に、リン酸分に富んだ緩効性化成肥料を、適量加えた用土に植えましょう。水やり
鉢植えの場合は、生育期間を通して、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。庭植えでは、雨水がかかる場所では、ほとんど水やりの必要はありません。肥料
少ない肥料でもよく育つので、肥料の施しすぎは禁物です。特に庭植えでは、肥料を施しすぎると非常に大きくなってしまいます。元肥として緩効性化成肥料(N-P-K=6-40-15)を施すだけで十分です。鉢植えの場合は、逆に肥料が不足しがちになります。生育の様子を見ながら、緩効性化成肥料(N-P-K=10-10-10)を置き肥し、さらに液体肥料(N-P-K=6-10-5)を施しましょう。
コスモスを育てるときに注意したい病気と害虫
病気
うどんこ病など粉をまぶしたようになるうどんこ病は、4月から11月に、風通しと日当たりが悪い場所で発生します。特に涼しくなる9月から10月に多発する傾向があります。
害虫
アブラムシ類、ヨトウムシ類、シャクガ類アブラムシ類は4月から11月に、チッ素過多の株や、風通しの悪い場所で多発します。同じ時期、ヨトウムシ類やシャクガ類が新芽や若葉を食害します。見つけしだい、取り除きましょう。
コスモスの植え替え方法と時期
4月から5月に植えつけます。鉢植えでは、水はけのよい用土を使い、深植えにならないように注意します。庭植えでも水はけのよい場所に元肥を施し、同様に植えつけましょう。コスモスの増やし方
種まき
種まきの適期は夏咲き品種が 4~8 月頃、秋咲き品種は 8 月頃です。1 か所にタネを 3~4 粒ずつ蒔きます。秋にならないと開花しない晩生品種は早く蒔くと草丈が高くなりすぎるので、8 月以降に蒔くようにします。夏まきする場合は 20~30cm 間隔、秋まきでは 10~15cm 間隔にし、株間を詰めてまくとよいでしょう。種を蒔いたら、風で種が飛ばされるのと過度な乾燥を防ぐため、その上に 1cm ほどの厚みの土で種を覆います(覆土)。土をかけすぎると発芽の妨げになるので注意しましょう。
コスモスの花言葉
コスモスの花言葉は色によって異なります。
ピンクのコスモス
「 乙女の純潔」白のコスモス
「美麗」「優美」赤のコスモス
「乙女の愛情」黒のコスモス(チョコレートコスモス)
「恋の終わり」「恋の思い出」コスモスに関する雑学
山口百恵の名曲「秋桜」でコスモスという呼び名が普及?
「秋桜」は和名読みの「あきざくら」と読むのが一般的でしたが、山口百恵が 1977 年にリリースした「秋桜」を「コスモス」と読んだことでこの呼び名が一般に広く普及するようになった、と言われています。ちなみに「秋桜」は文化庁が 2006 年に選定した日本の歌百選に含まれています。
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