ハボタンの基本情報
ハボタンはアブラナ科アブラナ属の多年草で、彩りの乏しい冬の時期に重宝する鑑賞植物です。江戸時代以前にヨーロッパから渡来したキャベツ(ケール)が園芸ブームにあった江戸時代に観賞用に改良され、現在の色鮮やかな葉姿となりました。
咲く花の少ない冬の時期にあって、色鮮やかで大型でボリュームを出せるハボタンは冬の花壇に欠かすことができません。花壇の植え込みだけでなく、室内に飾る鉢植えや切り花としても活用されます。
初夏に黄色い花を咲かせますが、葉ほどの鑑賞対象とはならず春には処分されてしまうため、多くは 1 年草のように扱われます。2 年目以降は枝が分岐しそれぞれの枝先にハボタンが付きます。この様子を「踊り葉牡丹」と呼びます。
キャベツ・ケールを元とするため食べることも可能ですが、苦味があり食感や味が劣ること、園芸用として流通しているハボタンは薬剤を使用しているため有害であることに注意してください。
ハボタンの写真
ハボタンの品種
ハボタンは葉の形や産地によっていくつかの種類に分類されます。
葉が丸い丸葉系(東京丸葉、大阪丸葉)
東京丸葉は江戸ハボタンとも呼ばれ、江戸時代から東京の入谷などの下町で栽培されてきた、最も古くからある園芸種です。かつては正月用の切り花として用いられていたため茎は長く伸びていましたが、近代になり花壇の植え込みで用いることが増えたため茎も低くなっていきました。代表品種は「日の出」。
大阪丸葉は東京丸葉と名古屋のちりめん葉の交配種で、葉は丸く縁がウェーブのある育てやすい品種です。「つぐみ」「フレッシュ レッド(ホワイト)」などがあります。
葉が丸く縮れているちりめん葉系(名古屋ハボタン)
ちりめん葉系は名古屋ちりめん・名古屋ハボタンなどと呼ばれ、葉のふちが縮れてフリル状になっているのが特徴。
明治中頃にケールとかけ合わせて名古屋で作出されたとされ、「かもめ」や、サカタのタネから 2020 年に発表された「ドレス レッド」などの品種があります。
葉に切れ込みのある切れ葉系
タキイ種苗がソ連時代に切れ葉のケールと丸葉系ハボタンを交配させた、最も新しい系統で 1977 年に発表されました。代表品種は「さんご」、「くじゃく」。
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詳細情報
和名 | ハボタン(葉牡丹) |
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分類 | |
学名 | Brassica oleracea var.acephala |
販売時期 | 冬 |
生育期間 | 多年草 |
特徴 | 二年草 |