上野動物園 内に両生爬虫類館(ビバリウム)があるのをご存知ですか?その名の通り両生類・爬虫類の展示がメインなのですが、館内は温室になっており熱帯植物の鑑賞目的でも楽しめるほどです。
上野動物園 の西園にある両生爬虫類館(ビバリウム)は 1999 年 7 月 にオープン。ヘビや小型のワニ、ガラパゴスゾウガメ、サンショウウオ、ヤドクガエルなどの両生類・爬虫類を展示しているほか、館内は温室になっておりヤシやバオバブなどの熱帯植物を鑑賞することもできます。
上野動物園 両生爬虫類館 (ビバリウム)
ビバリウム内はガラス温室となっていて、室温と湿度が高く保たれています。この日はまだ肌寒い初春だったのですが、館内に入ると外の乾いた空気とは全く異なり、ムッとした肌にまとわりつくような蒸し暑さ。寒い日には、暖をとるために立ち寄るのも良さそうです。
雰囲気は完全に熱帯植物園
高くそびえるヤシの木。上を見上げると完全に温室植物園の雰囲気です。
ココヤシの根本にもアンスリウムなどの熱帯植物。
アンスリウムだけでなく、マダガスカル原産のタビビトノキの横にはブロメリアの花が咲いていました。色鮮やかな花々は熱帯気分を盛り立て、ここが動物園内であることを忘れてしまいます。
両生類・爬虫類のためのビバリウム
なるべく館内に展示されている爬虫類たちが過ごしやすいよう、元々の生活環境に近い環境を再現。
肝心の爬虫類がどこにいるのか分からないほど大量の植物が茂っているゲージもあり、本気度の高さが伺えます。
こうなってくると、もはや展示されているのが爬虫類なのか植物かというくらい。どちらかがメインというよりは、生息する環境そのものを見せているというべきでしょうか。
無造作に植物を植えているわけではなく、植物だけでも見れるレイアウトになっているので家でビバリウムを作りたい!と思っている方には参考になるのでは。
熱帯雨林の宝石、ヤドクガエル
さてちょっと見づらいのですが、こちらは熱帯雨林の宝石と呼ばれるヤドクガエル。体に毒性があることを示す鮮やかな警戒色を持つことで知られていますが、野生環境で食べる餌によって毒性は変わるらしく、ここで展示されているヤドクカエルは強い毒は持っていません。
両生爬虫類館の人気者、ガラパゴスゾウガメ
ガラパゴスゾウガメ「太郎」くん。推定誕生年は 1929 年で、御年 88 歳と上野動物園の最長老ですが、ゾウガメは 100 歳を超えることは珍しくないのでまだまだ元気!ちなみに体重は 180 kg ほどあるのだとか。
実は動物だけではなく熱帯植物も楽しむことができる 上野動物園 、訪れた際は是非両生爬虫類館にも足を運んでみてください!