20 年前にメキシコのバハ・カリフォルニア州で発見された新種の多肉植物に、著名なギタリストであるジミ・ヘンドリックスにちなんだ名前が付けられ話題となっています。
最初の発見は 1995 年のことで、サンディエゴ州立大学の卒業生であるマーク・ドデロは発見地であるメキシコのプンタ・コロネットまでヘンドリックスの「Voodoo Child」を聴きながら長い道のりを車で移動していたのだとか。
その後、彼の発見はカリフォルニア大学サンタクルーズ校のマッケイブ教授によって再発見され、今年カリフォルニア植物学会の刊行物に掲載された論文によって新種と公認されるに至りました。最初の発見から実に 21 年が経っていたことになります。
ギタリストのジミ・ヘンドリックスに因んで命名
多肉植物はマークとマッケイブ教授によってジミ・ヘンドリックスを称え「Dudleya hendrixii (ダドレア・ヘンドリキシ)」、あるいは「Hendrix’s liveforever (ヘンドリックスのリヴフォーエヴァー)」と名付けられました。
ミュージシャンの名前が植物に付けられることは珍しいとのことですが、特に命名に関する決まりも存在しないのだとか。もし、あなたが新種の植物を発見したのなら何という名前を付けますか?
話題性のある名前は環境保護活動にも貢献
ただし、話はこれだけでは終わりません。ダドレア・ヘンドリキシが発見されたプンタ・コロネットでは、メキシコ政府が進める大規模なインフラ開発計画の影響を受け、生物多様性が脅かされているのです。
発見者のマーク・ドデロは現在、環境保護団体と協力し環境保全をメキシコ政府に訴える活動に参加しています。そして、ヘンドリックスの名を冠した植物により、環境保護活動が知られることの手助けとなることに感謝しているといいます。