ペトペンチア・ナタレンシス

和名
ナタレンシス
分類
ガガイモ科 ペトペンチア属
学名
Asclepiadaceae Petopentia
原産地
南アフリカ

ペトペンチア・ナタレンシスの育て方 – メタリックな葉を楽しめる塊根植物

ペトペンチア・ナタレンシスの基本情報

ペトペンチア・ナタレンシスの葉裏

ペトペンチア・ナタレンシスは南アフリカ原産の塊根性植物で、細かい皺のような亀裂が入った半球形の塊根は最大で直径 40cm ほどの大きさに成長します。塊根の先端からツルを伸ばし、観葉植物顔負けの光沢ある美しい緑の葉をつけます。葉の大きさは長さ 8~13cm ほど、幅 3~4cm ほどです。

注目したいのは葉の裏側で、表の葉色が一般的な緑色をしているのに反して紫色をしています。裏側なので見えにくいのですが、指で葉を裏返して覗くとそのメタリックな色彩を楽しむことができます。葉を楽しめる塊根植物、というのは珍しいのでお勧めです。

また、ペトペンチア属は本種のみで構成されるという、非常に珍しい一属一種です。

ペトペンチア・ナタレンシスの育て方

ペトペンチア・ナタレンシスは明るい場所を好みますが、日光が強すぎると折角の光沢が美しい葉が焼けてしまうことがあるため、年間を通して適度に日光の当たる環境で管理します。日照が不足すると蔓が徒長してくるので様子を見ながら適切な日光の量を調整していきましょう。

つるは最大で 15m まで伸びるため、ある程度伸びたら支柱を立てます。ナタレンシスの生育に適した温度は 10~30 度で、最低 5 度くらいまでは耐えることができますが、冬の寒さには耐えられないため 10 度を下回ったら室内や温室で管理したほうが良いでしょう。

水やり

ナタレンシスが成長期を迎える夏は土が完全に乾ききる前にたっぷりと水やりします。秋に入り、涼しくなってきたら徐々に水やりの回数と量を減らし、葉が落ち始めた頃から春まで断水気味に管理します。ただし、完全に断水すると細根が枯れ、春の目覚めが遅くなることがあるので休眠中も月に 1~2 回程度、ごく少量の水やりをして細根の枯死を予防します。

休眠中の水やりは天気の良い午前中にすませ、夜までには半乾きになっていることが望ましいです。根が湿ったまま気温が下がると株が弱ってしまい、翌年の成長に影響します。

春になり葉の芽吹きが始まって以降は、いきなり沢山水やりせず、少しづつ水やりの回数と量を増やして慣らしていきます。

肥料

成長期の春〜夏に薄めた液肥を与えます。 用土に有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおくのも良いでしょう。

ペトペンチア・ナタレンシスを育てるときに注意したい病気と害虫

害虫

ペトペンチア・ナタレンシスの葉についたカイガラムシ

風通しの悪い環境では吸汁(きゅうじゅう)性害虫のカイガラムシが発生します。特に葉柄や葉脈上に寄生し、葉の養分を吸汁するだけでなく糖分を多く含む排泄物はすす病を誘発するため見つけ次第すぐに排除します。

害虫が発生しないよう 1 年を通して日当たりがよく風通しの良い場所を確保できれば、一般的な塊根植物と同様に管理は容易で手がかかりません。

ペトペンチア・ナタレンシスの植え替え方法と時期

2 年に一度は植え替えをします。塊根の直径は 40cm にまで達するため、鉢が小さくなった場合には一回り大きな鉢に植え替えます。

ペトペンチア・ナタレンシスの蔓はすべて剪定せず残す

春先に蔓の先から葉が芽生える

春先に蔓の先から葉が芽生える

ナタレンシスはつる性で枝が周囲の支柱などに巻きつき伸びていきます。冬のあいだに葉が落ちたら伸びた蔓は邪魔になってしまいますが、枯れているわけではないのでむやみに剪定せずにある程度は残してあげてください。

翌春には伸びた蔓の部分から葉が芽吹いてきます。蔓をすべて剪定してしまうと、葉が付くのが遅れてしまいます。

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詳細情報

和名 ナタレンシス
分類

リンドウ目Gentiales

ガガイモ科Asclepiadaceae

ペトペンチア属Petopentia

学名 Asclepiadaceae Petopentia
原産地南アフリカ
特徴
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