イチョウはイチョウ科イチョウ属の落葉樹で、日本全国の公園や街路などに広く植栽されています。秋には黄色く紅葉し秋の訪れを伝えてくれる、私たち日本人には親しみ深い木です。

非常に寿命が長く中国・河南省の寺院には樹齢 2,800 年と言われる個体があり、幹の周囲の長さは最大 6.9 メートルに達します。日本にイチョウが入ってきた正確な時期は分かっていませんが、樹齢数百年と言われる樹木が日本にも多数存在します。

イチョウの成長は緩慢であり「祖父（公）が種をまいても実がなるのは孫の代」になることから中国ではイチョウのことを「公孫樹」とも呼びます。

なお、イチョウの属名を「Ginkgo」と綴りますが、これは江戸時代に日本のイチョウをヨーロッパに伝えたエンゲルベルト・ケンペルが銀杏（ギンコウまたはギンキョウ）の音訳を「Ginkgo」と誤記したためという説があります。