カラスノエンドウ

和名
カラスノエンドウ(烏野豌豆)、ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)
分類
マメ科 ソラマメ属
学名
Vicia sativa subsp. nigra
原産地
地中海沿岸
花の色
特徴
一年草

カラスノエンドウ

カラスノエンドウの基本情報

生育カレンダー

1月2月3月4月5月6月 7月8月9月10月11月12月
花期

カラスノエンドウはソラマメ属の一年草。本州以南の空き地や道端などで広く見ることができます。

秋に発芽して越冬する越年草で、翌春に 1m 以上の草丈にまで生長し 3〜6 月の花期に小型の紅紫色の花を咲かせます。

カラスノエンドウを含むオオヤハズエンドウ種(Vicia sativa)は、ヨーロッパ各地で出土した遺跡から農耕の始まった新石器時代から若芽や豆果が食用にされていたことが確認されています。ローマ時代までは食用の栽培が続いたとされますが、現在では雑草や家畜の飼料として扱われています。

花外蜜腺はアリに身を守ってもらうためのもの?

カラスノエンドウは花の他に葉の付け根にある托葉という部分にも蜜腺をもっており(花外蜜腺)、分泌される蜜を求めて多くの蟻が集まってきます。これは花粉を運んでもらうためではなく新芽や葉を食べる虫から身を守ってもらうために蟻を呼び寄せていると考えられています。

カラスノエンドウの托葉に引き寄せられる蟻 カラスノエンドウの蜜を吸いにくる蟻

ただし、カラスノエンドウの汁を吸うアブラムシは蟻の好む甘い排泄物を出すため、蟻には追い払われません。そのため、カラスノエンドウには蟻やアブラムシ、さらにアブラムシを捕食するテントウムシなど多くの虫が集まります。

名前の由来

標準和名はヤハズエンドウですが、カラスノエンドウという呼び名が一般的になっています。

カラスノエンドウの名前の由来は果実(さや)が熟すと黒くなるため、カラスが食べる実だから、近縁種のスズメノエンドウと比較して大きいためなど諸説があります。

ヤハズエンドウのヤハズは、葉の先端が窪んでおり矢筈のような形(末端の弓弦を受ける部分)をしていることから。

カラスノエンドウの葉

ヤハズエンドウの呼び名の由来にもなったように、先端は窪み矢筈の形(矢の弓弦を受ける部分)をしています。

実・種子

カラスノエンドウの豆果

豆果は黒く熟したのち、さやがねじれて開き中の種子を勢いよく弾き飛ばします。豆殻は笛として遊ぶことができるので、ピーピー豆やシービービーという俗称が付きました。

カラスノエンドウの写真

  • カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)

    (東京都世田谷区)

  • カラスノエンドウの葉

    カラスノエンドウの葉(東京都世田谷区)

  • カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)

  • カラスノエンドウ

    (東京都世田谷区)

  • カラスノエンドウの豆果

    カラスノエンドウの豆果(東京都世田谷区)

カラスノエンドウの花言葉

「小さな恋人たち」「喜びの訪れ」「未来の幸せ」

カラスノエンドウを楽天で購入する

オンラインショップで販売されているカラスノエンドウの商品ページです。
※外部サイトに移動します

詳細情報

和名 カラスノエンドウ(烏野豌豆)、ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)
分類

マメ目Fabales

マメ科Fabaceae

ソラマメ属Vicia

学名 Vicia sativa subsp. nigra
原産地地中海沿岸
特徴一年草
カラスノエンドウの育て方・栽培方法を植物専門ポータル「BOTANIQUE(ボタニーク)」でチェックしましょう。花・観葉植物・多肉植物・サボテンなど植物の育て方を紹介しています。