ツツジの基本情報
生育カレンダー
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
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花期 |
ツツジはツツジ科の常緑/落葉性低木。古くは万葉集で詠われ、静岡など 3 つの都道府県と 100 以上の市町村の花・木に指定されている、日本において最も馴染み深い植物のひとつです。
花
ツツジは花の基部が繋がっている合弁花類。5 つに分かれた花弁のうちのひとつに豹柄のネクターガイド(蜜標)があり、虫が蜜を見つけやすいようになっています。
雌しべは訪れた虫に花粉を付けやすいよう、また雄しべも受粉しやすいようにネクターガイドに向かって先端が曲がっています。雄しべよりも雌しべが長くなっているのは、自家受粉を避けるためです。
ツツジの写真
ツツジの品種
琉球ツツジ
白いツツジの代表的な品種である「琉球ツツジ」は、江戸時代から広く流通し「白琉球」「藤万葉」など多くの園芸品種の元となりました。琉球ツツジはキシツツジ(岸躑躅)とモチツツジ(黐躑躅)の雑種であると言われています。
新潟県長岡市には「大積の大つつじ」と呼ばれる推定樹齢 800 年以上の琉球ツツジがあり、株の周囲は 20m に及びます。新潟県の天然記念物。
山形県長井市の白つつじ公園には齢約 750 年の古木と約 3,000 株の琉球白つつじがあり、毎年 5 月には「白つつじまつり」が開催されます。
霧島ツツジ
深紅色の花が特徴の半常緑の低木。鹿児島県の霧島山に自生するツツジの中から選抜されたヤマツツジとミヤマキリシマの交雑種が起源とされ、関東の土壌が生育に適しており江戸時代に大流行。染井や大久保などで多数の園芸品種が生み出されました。別名「江戸霧島」とも呼ばれます。
江戸初期に記された日本初の園芸書『花壇綱目』(水野勝元著)にも「二重きりしま(八重霧島)」などの園芸品種が掲載されています。
なお「久留米ツツジ」は霧島ツツジやサタツツジを親として、江戸時代末期に有馬(久留米)藩の馬術師範であった坂本元蔵により作出されました。明治・大正時代にかけて 700 以上の園芸品種がつくられ、優れた性質を持つ久留米ツツジは全国に普及していきました。
ヒラドツツジ(平戸ツツジ)
長崎県の平戸で作出されたケラマツツジ、モチツツジ、キシツツジなどの交配種。花つきがよく花弁が大きいのが特徴で、「オオムラサキツツジ」など 300 種以上の園芸種が開発されています。
なお、品種に関係なく大輪系のツツジを指してヒラドツツジと呼ぶことがあります。
サツキツツジ
サツキ(皐月)、映山紅(えいさんこう)とも呼ばれるサツキツツジ。花期が他のツツジよりもひと月ほど遅く、5 月から 6 月にかけて開花します。
ツツジとサツキは花期のほかにも花と葉の付く順序で区別することができます。ツツジは新葉が付くよりも先に蕾が膨らみ始めますが、サツキは新葉が出てから花を咲かせます。また、サツキの方が葉に光沢があり、硬質で小さいという特徴があります。
ツツジの花言葉
「節度」「慎み」
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