クリスマスローズの基本情報
クリスマスローズはクレマチスなどと同じキンポウゲ科の常緑性の多年草です。本来クリスマスローズはクリスマスの頃に開花するヘレボルス・ニゲル(Helleborus niger)のことですが、日本では約 20 種のヘレボルス属の総称として用いられています。
冬の花が少ない 1 〜 4 月に花を咲かせ、陽のあまり当たらない場所でも育てられることから、冬場の人気種として定着していきました。
クリスマスローズの花
白い花びらに見えるものは「萼片(がくへん)」で、中央に雌しべと雄しべがあり、その周りに花びらが退化してできたクリスマスローズ特有の筒状の「蜜腺」があります。蜜腺からは虫を呼ぶための甘い蜜が分泌されます。
アネモネやクレマチスなど、キンポウゲ科にはこのように花弁が退化して萼片が花びらの役割をしている種が少なくありません。
また、萼片は花びらのように散ることがなく受験シーズンに開花することから、クリスマスローズをガク(学)が落ちない合格祈願の花として売られることがあります。
クリスマスローズの毒性
現代ではクリスマスローズというマーケットを意識した名前で流通していますが、学名のヘレボルス(Helleborus)はギリシア語の殺す(helein)と食べ物(bore)に由来しているほど、毒性を持つ植物であることは昔から知られていました。
今やバラ、クレマチスと並ぶ人気のガーデンプランツとなったクリスマスローズですが、茎や葉の汁が皮膚につくとかぶれや炎症を引き起こすので、手入れをする際は素手ではなくガーデングローブを着用しましょう。
クリスマスローズの写真
白い花びらに見えるものは萼片(東京都世田谷区)
(東京都世田谷区)
クリスマスローズの葉(東京都世田谷区)
フローレンスピーチ(国営昭和記念公園)
クリスマスローズ メープルシフォン(国営昭和記念公園)
クリスマスローズの品種
メープルシフォン
横山園芸の横山直樹氏作出の「メープルシフォン」。クリーム地に紫色の覆輪(ピコティ)が入った、花の蜜腺部が大きいアネモネ咲き(セミダブル)。
アシュード ピーチドロップ
一重咲きタイプの「アシュードピーチドロップ」。花弁の中心付近に斑点が集まってできた、ブロッチと呼ばれる模様が見どころ。
フローレンスピーチ
淡いピンク色の「フローレンスピーチ」。見ごたえのある大輪の八重咲き品種です。
クリスマスローズの花言葉
「慰め」
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詳細情報
和名 | クリスマスローズ、ヘレボルス、カンシャクヤク(寒芍薬) |
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分類 | |
学名 | Helleborus |
英名 | Hellebores |
生育期間 | 多年草 |
特徴 | 多年草 |