ビカクシダ

和名
ビカクシダ(麋角羊歯)、コウモリラン
分類
ウラボシ科 ビカクシダ属
学名
Platycerium
原産地
世界の熱帯
特徴
非耐寒性

ビカクシダ(コウモリラン)の育て方 – 鹿の角のような葉はインテリアプランツとしても人気

ビカクシダの基本情報

ビカクシダ(コウモリラン)は樹木などに着生するシダの仲間で、葉が鹿の角のような形状をしており近年インテリアプランツとしても人気があります。

一般的な花屋・園芸店などでも鉢植えで販売されるようになり、容易に入手できるようになりました。種によっては耐寒性があり、乾燥にも強いため園芸初心者でも栽培することができます。

胞子葉と貯水葉

ビカクシダは 2 種類の葉をもっており、シカの角のような形をしている葉が「胞子葉」で、成熟すると葉裏の先端に胞子嚢(ほうしのう)をつけます。

株元から周囲に巻き付くように生えるのは「貯水葉(外套葉、がいとうよう)」で、新しい貯水葉が出る度に古い貯水葉を繰り返し覆って層をつくります。

古い貯水葉は取り込まれ枯れてからも葉の間に水分や養分を蓄える役目を果たし、やがて細菌に分解されて自らの栄養となります。

リゾーム(成長点)とは

胞子葉・貯水葉ともにリゾームと呼ばれる成長点から展開し、根はリゾームの内側から発生します。

リゾームはビカクシダの中でも最も重要な器官であり、葉は切り取っても傷ついても新しい葉を再生することが可能ですが、リゾームが傷つくと株が弱ってしまい損傷具合によっては枯れてしまいます。

ビカクシダの貯水葉と胞子葉

リゾームと呼ばれる成長点を中心として貯水葉と胞子葉を展開します。

ビカクシダの写真

ビカクシダの育て方

日光を好むため日当たりの良い場所で管理しましょう。ただし夏場の直射日光には耐えられないため遮光するか、明るい日陰に置くようにします。

10 度以下になる場合は室内に取り込みます。耐寒性は自生地によって差があり、オーストラリア原産のビフルカツムなどはマダガスカルや東南アジア原産の種より耐寒性があるようです。

ビカクシダを育てるときに注意したい病気と害虫

害虫

風通しの悪い環境ではカイガラムシが発生します。

ビカクシダの増やし方

株分け、または胞子を培養して増やすことができます。株分けの場合は子株を外す際にリゾームを傷つけないこと、またリゾームの裏側には根があるため慎重に引き剥がします。

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詳細情報

和名 ビカクシダ(麋角羊歯)、コウモリラン
分類

ウラボシ目Polypodiales

ウラボシ科Polypodiaceae

ビカクシダ属Platycerium

学名 Platycerium
英名Platycerium
生育期間多年草
原産地世界の熱帯
特徴非耐寒性
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