ヤツデの基本情報
ヤツデは日本の固有種で、関東以西の海岸に近い森林などに自生するウコギ科の常緑低木です。葉は深い切れ込みがある掌状をしており、いくつにも分かれているためヤツデ(八手)の名前がついていますが、実際には 8 つではなく 7、9 など奇数になることが大半です。
あまり陽の当たらない場所でもよく育つ陰樹であり、公園や神社などの薄暗い場所や大樹の木陰に生えている姿をよく見かけます。陽当たりが悪いからと諦めているような場所があればヤツデを植えることを検討してみてはいかがでしょう。
それほど強い毒性ではないものの、ヤツデの葉や根にはサポニンという毒性の物質が含まれています。蛆の殺虫効果があるとされ、日陰でも育つという性質から目隠しを兼ねてトイレ脇に植えられることも多かったそうです。
また別の見方では、漢字で書いた場合「八」が末広がりであること、掌状の葉を人を招く手に見立て「千客万来」の意味を持たせるなど、縁起の良い植物とされ玄関先に植えることもあります。
ヤツデの花
ヤツデの花
ヤツデは枝の先端部から放射状に乳白色の花を多数つけます(散形花序 / さんけいかじょ)。11 月〜翌年 1 月までと花の少ない時期に花期を迎え、気温が低くても活動している蜂や蝿などが蜜を求めてヤツデの花に群がります。
ヤツデの花は両性花で、雄しべが先に成熟して雄花が咲き(雄性期)、雄しべが落ちた後、雌しべが伸びてきて雌花が咲きます(雌性期)。花期がずれているのは、自家受粉を避けるためと言われています。
ヤツデの写真
ヤツデの花言葉
「健康」「親しみ」「分別」
ヤツデを楽天で購入する
オンラインショップで販売されているヤツデの商品ページです。※外部サイトに移動します