コーヒーノキの基本情報
コーヒーノキの野生種はアフリカ大陸の西部～中部やマダガスカル島とその周辺諸島に自生しています。コーヒーの原料となるコーヒー豆を収穫するために、コーヒー・ベルトと呼ばれる赤道を中心に南北25度の熱帯地域でコーヒーの栽培が行われています。最も普及しているのはエチオピア原産のアラビカ種で、世界に 200 を超える品種があり、ジャマイカの「ブルーマウンテン」やハワイの「ハワイ・コナ」などが有名です。
アラビカ種のコーヒーノキは暫定しないと高さ 10m 近くにもなる常緑小高木で、葉は光沢のある濃緑色です。ジャスミンのような香りのする白い花を咲かせ、熟すと「コーヒー・チェリー」と呼ばれるサクランボのような赤い実を結実させます。その中に半球形のタネ、コーヒー豆が2粒入っており、向き合った面が平らになっていることから「フラット・ビーン(平豆)」と呼ばれます。稀に、枝の先端に付いた実に 1 つの豆しか入っていないことがあり、その実は「ピーベリー(丸豆)」と呼ばれます。
また、コーヒーノキはその外観の美しさと育てやすさから、観葉植物としても根強い人気があります。
コーヒーノキに関する雑学
- コーヒーの実が地面に落ちると、実に含まれているカフェインが周囲の土壌に浸透します。カフェインの成分は他の植物の発芽を著しく阻害する効果があるため、周囲にコーヒーノキの繁栄を邪魔する植物が育たなくなります。カフェインの生成は、コーヒーノキが生存のために進化の過程で獲得した能力だと考えられています。
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