ペラルゴニム・ミラビレの基本情報
ペラルゴニウム・ミラビレ(Pelargonium mirabile)は、褐色の枝幹からふわふわとした細毛に覆われた柔らかな葉が浮かぶように生える、人気の塊根植物です。南アフリカ西部ナミブ砂漠を原産とし、降雨量が少なく日中気温は最高 40 度近い過酷な環境に自生しています。
成長は緩慢であり、縦方向にはあまり伸びず樹高はせいぜい 30 cm ほどにしかなりません。光沢のある褐色の枝(太さや見た目はまるでかりんとうのよう)が長い時間をかけて絡み合うように分岐していく様子は、まるで地上のサンゴのようです。
濃いブラウンの枝幹と灰緑葉とのコントラストが美しく、流通量が少ないこともあり市場では非常に高額で販売されています。
花
ミラビレは薄いピンクの 5 つの花弁に、控えめな斑紋が浮かぶ可憐な花を咲かせます。開花時期はまちまちで、これは 6 月の上旬に咲いたものですが、秋口に咲くこともあります。
葉
葉の表面を毛細が覆っており、光沢のある灰緑色に見えます。
ペラルゴニム・ミラビレの育て方
砂漠地帯である自生地では冬型のペラルゴニウム・ミラビレは、日本の気候では主に秋〜春にかけて成長し、夏場は葉を落として休眠に入ります。砂漠地帯に自生する種ですが涼しい気候を好むようです。
成長期は日当たり・風通しのよい場所で管理します。休眠している夏場も遮光などせず屋外に置いても構いませんが、湿度を嫌うため雨ざらしにならないよう注意しましょう。
用土
赤玉土をメインに水はけの良い用土を用います。
水やり
砂漠地帯に自生するミラビレは多くの水を必要としないため、成長期でも月に 1 回程度の水やりで十分です。
葉を落とす夏場は完全に断水します。葉が出て来れば休眠から覚めたサインです。ただしたくさんの水をすぐに与えることは避けて、葉が全体に茂ってきてから鉢底から出るくらいの水やりを再開します。
肥料
自生地の環境から多くの肥料は必要としないと考えられます。多量に与えすぎるとかえって害となる可能性があるため、使用する場合も少量の緩効性肥料を用土に混ぜ込む程度で良いでしょう。肥料を多く与えても成長が極端に早まることはないため、ゆっくりと気長に育ててあげましょう。
ペラルゴニム・ミラビレを育てるときに注意したい病気と害虫
害虫
3 年栽培して一度も害虫被害にあったことがありません。ミラビレに適した栽培環境である日当たり・風通しの良い場所が害虫の付きにくい条件であるためと思われますが、風通しが悪く湿度のある環境では、他のペラルゴニウム属と同様にコナジラミなどが葉に付くかもしれません。
ペラルゴニム・ミラビレの増やし方
播種、根伏せ、挿し木で増やすことができます。
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詳細情報
和名 | ペラルゴニウム・ミラビレ |
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分類 | |
学名 | Pelargonium mirabile |
形態 | 低木 |
原産地 | 南アフリカナミブ砂漠 |
特徴 | 半耐寒性、落葉性 |