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六足歩行ロボットHEXAで日光を自ら探して移動する自律移動式プランターを実現

家に広い庭がなく、ベランダや室内の限られたスペースで植物を育てようとすると困ることがたくさんあります。まず鉢の置き場所が足りないこと、置けたとしても日当たりが十分でないこと。

植物が自分で日向の場所を探してそこに移動してくれたらいいのに、という思いがプログラム可能な歩行ロボット「HEXA(ヘクサ)」によって現実のものになりました。

六足歩行ロボットHEXAで日向を自ら探して移動する自律移動式プランターを実現

六足歩行ロボットHEXA(ヘクサ)による移動式プランター – Vincross

自ら動くことで日の当たらない時間を解消

季節や時間帯によって日の当たる場所が変動し、午前あるいは午後のどちらかにしか日光を当てることができないという悩みを持つベランダーの方も多いのでは。

六足歩行ロボットHEXAによる移動式プランター

Remaking “Sharing Human Technology with Plants” with HEXA – Vincross

六足歩行ロボット HEXA に日光を感知する機能をアドオンすることで、明るい場所へと移動することができるように。歩き方が若干ぎこちないのが心もとないというか、可愛いというか。

六足歩行ロボットHEXAによる移動式プランター

Remaking “Sharing Human Technology with Plants” with HEXA – Vincross

まんべんなく日光を浴びるようくるくる回るHEXA。

日が十分に当たったら日陰に移動

六足歩行ロボットHEXAによる移動式プランター

ただ単に日を追い求めるだけではなく、もう十分だと判断したときに日陰に移動することも可能です。強すぎる西日を避けるなんてこともできそう。

植物がITを利用する未来

HEXA を開発した Vincross 社の CEO である Tianqi Sun 氏は枯れたヒマワリを見て、自ら最適な環境に移動することができればヒマワリは枯れずに済んだのではと思い、HEXA を利用し移動する鉢を製作したそうです。

日光を探したり避ける、水を得るといった動作はプログラムによって可能となりますが、これではプログラムによって動いているだけで植物が望む挙動とは言えません。

植物が状態に応じて出すシグナルを検知できるようになれば、人が IT を利用するのと同じように、植物が自ら IT を利用できるようになる日もそう遠くないかもしれません。

HEXA(ヘクサ) について

HEXA は Kickstarter で 20 万ドル以上の資金を集めて商品化。六足歩行のクモ型ロボットで、開発者はプログラミングにより機能を追加することができます。現在は 949 ドル(送料等別途)で購入可能。

HEXA: Programmable, Highly Maneuverable Robot – Robot + Robotic SDK. Make something cool. Conquer big problems. Enter the era of robotics.