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イチゴを北海道で通年栽培、ディズニーランドが食糧の自給進める

東京ディズニーリゾート

ディズニーランドを運営する株式会社オリエンタルランドは 19 日、北海道弟子屈町にハウス栽培のイチゴ農園を設立すると発表しました。

東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーでスイーツなどの食材として使用するイチゴの自社生産を目指し、今年の冬から年間使用量に当たる約 50 トンのイチゴを生産する計画です。

北海道弟子屈町は釧路空港から車で約1時間半の距離に位置し、町内の屈斜路湖周辺は川湯温泉や摩周温泉など多くの温泉があることでも知られています。今回設立する農園の温室では温泉熱のエネルギーを利用することでコストを抑えた通年栽培が可能になるとしています。

トマトとパプリカも自社生産

ディズニー農園

オリエンタルランドは 2014 年から千葉県袖ヶ浦市でトマトの生産を開始。2017 年からは山梨県北杜市でもトマト・ミニトマト・パプリカの生産を開始する予定で、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーで使用するこれらの野菜類は完全に自社生産となる予定です。

オリエンタルランドが弟子屈町周辺に農園をつくるのでは、という噂は 2013 年ごろからありました[ 1 ] ディズニーランドが農業に参入!?自前の食材で安心・安全を保証 – ダイヤモンド・オンライン 。異業種から農業事業への参入を不安視する声もありましたが、2014 年から開始したトマト農園の成功により今回のイチゴ農園設立という決断に至ったと見られます。

季節を問わず安全・安心の食材を提供することで、よりブランド価値の向上を図っているディズニーランド。今年の冬はイチゴを使った新メニューも登場するかもしれません。

 

本場ディズニーでは最新の食料生産技術をアトラクション化

ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート

エプコット内のアトラクションの一つ、Living with the Land

なお、本家アメリカのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートでも自前の農園を持っており、未来の生活と世界旅行をテーマにしたエプコット(Epcot)では栽培施設そのものがアトラクションになっています。

食糧生産の未来が見れるというこのアトラクション施設では、メロンや南瓜といった農作物に限らず、うなぎやナマズ、エビなど魚介類の養殖施設も備えており、ここで生産された食材はパーク内のレストランでも提供されているそうです。

ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート

魚を養殖している施設

参加者はこのアトラクションを通じて、食糧はどのように作られているのかを知るとともに、世界の人口増加によって起こる食糧不足問題に対応するための食糧生産技術を目の当たりにします。

なんだかテーマパークというよりは社会勉強の施設のようにも思えます。大人にとっては驚きの光景かもしれませんが、子どもたちはこの場で見た生産方法を抵抗なく受け入れるのではないでしょうか。

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