紅葉の名所として知られる東京・高尾山にて、11 月 2 日(土)より「高尾山もみじまつり」が開催されています。
まだ少し紅葉の見頃には早かったのですが、17 日(日)の見物客で賑わう高尾山の様子をご紹介します。
高尾山もみじまつりとは
紅葉の時期に合わせて開催されるイベントで、11 月 2 日〜30 日の土・日・祝日に清滝駅前にて民踊おどりや獅子舞・琴演奏といった行事、高尾山の山腹にてマス酒の販売や東京こけしの実演販売が行われます。
平年高尾山では 11 月中旬から紅葉の見頃となりますが、今年は全国的に平年よりも秋の気温が高めだったため紅葉が少し遅れ、下旬からが見頃となります。
賑わう高尾山 ケーブルカー乗り場
ケーブルカー清滝駅前では、八王子観光コンベンション協会によるイベント開催中。この日はおはやしや獅子舞、曲芸が披露されていました。もみじまつりの期間中は、土日・祝日に日替わりで様々な催し物が開催されます。
この日はふもとから中腹を往復するケーブルカー・リフトが 40 分待ちという混雑だったのですが、ステージが待ち行列の横にあるので時間を持て余すこともありませんでした!
ケーブルカーで中腹へ。
11 時過ぎに中腹に着くと、すでに降りるケーブルカー待ちで混み合っていました。乗車にはチケットだけでなく整理券も必要となるため、整理券を受け取ってからお買い物に行きましょう。
高尾山展望レストランからの眺望
中腹にある高尾山展望レストランの展望台からの眺め。完全に紅葉していませんが見晴らしがよくいい気持ちです。
高尾山展望レストランでは長さ 30cm のあらびきポークウィンナーを使用した天狗ドックを販売する「高尾山絶景カフェ」や、竹炭、火山石、竹などすべて天然の素材のバーベキューが楽しめる「高尾山BBQマウント」が営業しています。
レストランの雰囲気は昔ながらの観光地という感じで、残念ながら長居する気にはならないのですが・・・・眺望を見に立ち寄ってみてはいかがでしょう。ここでゆっくりと景色を眺めながら、本格的な珈琲など飲めるようになれば最高なんですけどね。
ケーブルカー高尾山駅からの登山コース
ケーブルカーを使えば、中腹の高尾山駅から頂上までは 50 分ほど。1 号路のルートには「さる園・野草園」「たこ杉」「薬王院」などのスポットや飲食店も多く、紅葉シーズンは常に賑わっていますよ。
さる園・野草園
約 70 頭の猿を間近で見ることのできる「さる園」と、約 300 種類の山野草を見ることができる「野草園」。山頂までの順路にあるためお時間があれば立ち寄ってみてはいかがでしょう。
ベテラン飼育員によるここで暮らす猿たちの解説。猿が餌を奪い取ろうとしたり、軽妙な掛け合いも楽しめます。
真剣にノミをとる猿と気持ちよさそうに寝そべる猿、それを見ている小猿は家族でしょうか。ほのぼのとしておりとても癒やされます。
野草園
300 種もの山野草があるとのことですが、花期は春から夏のものが多くこの時期は知識がないと見分けが難しいです。植物名を記した看板は出ているものの、枯れているのかどこにあるのか分からなかったり・・・
こちらは冬にも強い、花弁のない花を咲かせるフッキソウの蕾。花期は春なのですが随分長い期間蕾の状態が続くのですね。
屈んで草むらを覗いていると列になって歩いている可愛い鳥の集団に遭遇。後で調べると「コジュケイ」で、あまり飛ばない鳥なのだとか。かなり間近で見たのですが慌てる様子もない、呑気な鳥たちでした。
たこ杉
樹齢 450 年を超える「たこ杉」。高さ 37 メートル、目通り幹囲(人間の目の高さで測った幹まわり)約 6 メートルという大木です。
タコの足のようにくねった根が特徴ですが、薬王院へ続く参道をつくる工事をしているときにこの大木の根が邪魔になったため、切ってしまおうと話しているのを聞いた杉はその晩のうちに根をくるりと曲げて道をあけた、というエピソードも。
かつてはご利益があるとされ登山客が根を触っていったそうですが、今は木の健康を守るためフェンスがつくられています。替わりにお触り用のタコのオブジェが設けられているのでそちらを撫でていきましょう。
登山道は整備されており特別な装備は必要ありませんが、動きやすい服装と滑りにくい靴を履いていきましょう。日が暮れると気温が急に下がるので、遅い時間に行く場合は防寒着もお忘れなく。
木漏れ日の中を散策するのはとても気持ちが良いですよ。高尾山の紅葉の見頃は 11 月下旬からで、今週末にはより鮮やかに色づく木々を見られることでしょう。