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使い終えた鉛筆を土に挿すと植物が芽吹く「Sprout Pencils (スプラウト・ペンシル)」

「Sprout Pencils (スプラウト・ペンシル)」は、鉛筆の頭の部分に植物の種を格納しており、鉛筆がちびてきたらそのまま土に挿すと芽が出てくるという、なんだかほっこりする文房具です。

「Sprout Pencils」は 2012 年にアメリカの大学生らによって発案され、クラウドファウンディングサイトの Kickstarter で資金を獲得し商品化が実現。その際のアイデアノートがこちら。

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「Sprout Pencils」は使い終えた鉛筆をそのまま捨ててしまうのではなく、美しく楽しい、しかも美味しく食べられる何かに変えてしまおうというユニークな発想から生まれました。

日本人としては「もったいない」精神に繋がるものがあって受け入れやすいのではないでしょうか?

現在はデンマークの企業である Sprout World 社に事業が譲渡されており、Sprout Pencils をヨーロッパ各国やアメリカに向けて販売、2015年には月平均で45万本を売り上げているそうです [ 1 ]No really. This pencil grows into a tomato – CNN Money

価格は以下の8種類セットで 17.95 ドル(約2,000円)。鉛筆1本につき種が3つ入っています。

  • Basil
  • Sage
  • Thyme
  • Sunflower
  • Lavender
  • Forget Me Not
  • Cherry Tomato
  • Mint

オンラインショップ からはアメリカ・カナダ・EU 以外には発送していないのですが、日本でも SOLSO で取り扱いがあるようです。

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微生物の作用で無害な物質に分解される生分解性のカプセルに種と泥炭が入っており、カプセルが溶解することで発芽する仕組み

世界では年間 150 億本以上の鉛筆を生産

さて、今どき鉛筆?エコを考えるならもっと他のものがあるんじゃないと思われましたか?実は現在も世界では年間 150~200 億本の鉛筆が生産されている [ 2 ]The future of the pencil – The Economist  と推測されています。2010 年の中国における木軸鉛筆生産量は 180 億本というデータもあります [ 3 ]中国木軸鉛筆生産量(2007-2010年) – 中国市場データバンク  。

日本での鉛筆生産量は 1966 年の 13 億 8 千万本をピークに、2015 年は 2 億本弱と減少し続けていますが [ 4 ]鉛筆の生産量と小学児童数の推移 – 日本鉛筆工業協同組合 、パソコンやタブレットの普及していない地域ではまだまだ鉛筆が必要とされているのです。

Sprout World 社のストースホルム代表は、会社の使命を「再利用可能な製品を探して購入するよう人々を啓蒙すること」だと語っています。この鉛筆からものを大事にする精神を学んでくれることを期待したいですね。

最後に可愛らしい女の子が Sprout Pencil を土に埋めているこちらの動画をご紹介。早く芽が出るといいね・・・でもその鉛筆まだ長すぎない?

 

   [ + ]

1. No really. This pencil grows into a tomato – CNN Money
2. The future of the pencil – The Economist 
3. 中国木軸鉛筆生産量(2007-2010年) – 中国市場データバンク
4. 鉛筆の生産量と小学児童数の推移 – 日本鉛筆工業協同組合